わたしの経営する医院には毎日およそ100人の人が出入りします。
その中に長澤さんがおられました。
週に2〜3回いらっしゃる長澤さんは、いつも待合室で難しそうな建築の専門書を読んでいるのです。
どんなお仕事をされている方なんだろうと思い、診察の時に聞いてみると、非常に熱しに建築のことについて語られました。
その頃ちょうど自宅の建築を検討していましたので、診察の合間にお勉強をされる姿がすごく印象的で、後日長澤さんの電話番号を調べ、ご自宅に電話をしてみたのです。
それがきっかけで、診察室のリフォームや家づくり関連をすべて長澤さんにお願いすることとなりました。私たちはこれまでに何度かアパートや家を新築していますが、そんな私達からみても長澤さんはとても熱心で、価格や間取りについて自分のことのように親身になってくださる、あたたかい方でした。
偶然が重なった不思議なご縁でしたが、長澤さんに家づくりをお願いすることができて本当に良かったと思っています。あの時のおケガ、お大事になさってください。
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工事前の診療室受付 |
工事後の診療室受付 |
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工事前の受付の写真です。
上の下がり壁がじゃまして受付はエアコンの効き目がすごく悪かったのと、狭い感じがして空間を殺していました。
そこで今回は下がり壁を撤去してその周辺のカウンターから作り付けの家具までをすべて直しました。 |
修繕後はカウンターや家具の使い勝手がよくなり、とても明るい受付スペースとなりました。 |
工事前の診療室内部 |
工事後の診療室内部 |
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工事前の診察室の写真です。
工事前の診察室内はビニールクロスで冷たい感じでした。
そこで今回は天井に無垢の木を使い、壁も暖か味のある暖色系の仕上げ材を採用しました。 |
上の写真のようにリフォーム後は天井に無垢のパイン材を採用し、壁は暖色系でまとめました。
そして床には耐久性の高いコルク調の仕上げ材を採用しました。
カーテンなども患者様が落ち着いて診察を受けられるよう色使いに配慮しました。 |
工事前の待合室 |
工事後の待合室 |
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工事前の待合室の写真です。
工事前の待合室は硬くキツイイメージの椅子が配置されていました。
床もいかにも病院というような怖い感じの仕上げでした。
また、椅子の下部も無駄なデットスペースとなっています。 |
修繕後は特注の家具を新調し、より座りやすい高さで、より有効利用できるサイズに造りました。
また、椅子の下部には大容量の収納を計画し、収納量を確保しました。
何より、この椅子の座面には本物の藁床畳を採用しているのが特徴となります。一見して畳に見えないのは、畳表にデニムの生地を採用しているので、自然に馴染んでいます。
そして床には無垢のナラ材で仕上げました。 |
工事後のインテリア |
工事後のアプローチ |
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修繕後の待合の写真です。
いよいよ完成に近づくと気になるのがインテリアです
今回は壁に「珪藻土」を採用し、スタイルカーテンにてデザイン性を持たせました
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修繕前は階段が多かった屋外アプローチには段数を極力減らしてスロープを計画しました。ご要望上、全てをスロープにするアプローチが難しかったのと、こちらは常時介助者がサポートするようになっているのでこのような計画としています。 |
応接室 |
浴室 |
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修繕前の天井を撤去して小屋裏の構造材を見せるように計画しました。
屋根下地に無垢の板を張って仕上げました。
照明は間接照明とし、開放的で落ち着く空間をつくりました。 |
当社オリジナルの在来浴室仕様です。
腰から下は御影石、上は青森ヒバを使用しています。
近年はタイル張りの浴室からユニットバスに変える工事が当社でも大半を占めていますが、こちらはお客様のご要望により、既存のユニットバスからこの仕様へと逆パターンの仕上げとしたケースとなります。 |
子供室 |
洗面室入口 |
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お子さんの好みに合わせて白木仕上げ。
今回はパインで仕上げてみましたが、パインという木はとても温かみのある質感なので、とても心が落ち着きます。
このあたたかいぬ くもりは子供心をくすぐりますよね! |
プラーベートルームと隣接している洗面
室の入口ドアには、ステンドガラス入りの無垢製ドアを採用。
ガラス職人が腕によりを掛けて作ってくれているめったにお目にかかれないという室内ドアです。 |