大野様の声

数年前からプライベートのマラソンで、長澤さんにはお世話になっておりました。

雑談の中からなんとなく自宅の住み難さの愚痴を聞いて貰っているうちに、気が付いたら・・・
朽ちた西側の屋根の修復をして貰い、押入れや壁の修復を。

そしてベランダの補強と雨漏りの修理をして頂くようになっておりました。

今年になって、年老いた母親が動く事が苦になってきたのを機会に、古くて寒くて段差のあるお風呂では辛く、浴槽の改築工事を思い切ってお願いしました。

外壁を含め、かなり大がかりの工事になりました。

当初のイメージよりは予算が上がってしまいましたが、納得いくまでの細かい打合せや
いろんなご提案を長澤さんより頂きました。

使い勝手を優先して機能やグレードアップをしたので、結果的にはかなり納得のいく仕上がりに大満足しております。

有難うございます。

今後も、自宅のメンテナンスや屋根の大きな修復もお願いするつもりです・・・と、
自分勝手に決めております。

末永く御付き合いして戴けるホームドクター的な、家のお医者様・・・といった印象を受けました。

平成27年3月24日

既存外壁	既存天井裏

こちらは既存の外観です。昔の木製の外壁の上に横張りの金属系サイディングが張られていました。この手の仕上げは時期的に流行となりましたが、内容はいいものではありません。価格が高価な割には性能や施工が伴っていないものが大半です。	こちらは既存の小屋裏ですが、ご覧のように意味のなさそうな金物があちらこちらにつけられている、いわゆる小屋裏詐欺にあってしまったのです。小屋の梁を補強しているはずの鋼製の束は薄い天井板で受けられているという全く意味のない工事です。
既存床断熱（なし）	既存天井撤去

こちらは既存の床下状況ですが、断熱材は一切入っていません。介護が必要なお母様との暮らしは、真冬この上でコタツで温まっている状態ですが、熱効率が良くないので、厳しさが覗えます。	↑は天井を撤去した後の小屋裏の状況です。こちらもやはり断熱材は一切入っていなかったので、夏の日射熱により熱さをまともに受けていた過酷な状況下での暮らしが覗えます。
既存浴室段差	既存浴室

↑既存の浴室には20ｃｍ程度の大きな段差があり、介護者の大きな妨げとなっていました。また、床のタイルはひんやりと要介護者の入力時の精神的なストレス、そして滑りやすく危険なものでした。	↑既存浴室は昔のバランス釜で、冬は健康体でも入浴には勇気が必要です。また、浴室内の気温も外気温とおぼ同じですから、湯船のお湯もすぐに冷めて冷たくなってしまいます。
床断熱	小屋裏換気設置

↑床一面に高性能断熱材を入れました。これで寒い冬の冷気も軽減してくれるでしょう。	↑既存の小屋裏には換気口がなかったので、夏の熱がこもり、室内にまともに流入している状況でした。そのため夏は小屋裏直下の寝室がとても暑くなり、夜の寝苦しさは大変なものだったと思われます。
天井断熱	天井断熱

↑小屋裏には天井面に断熱材を二重に敷き詰めました。これで夏の暑さは大きく変わってくると思います。夏になって暑さの違いを体感し、ビックリする様子が楽しみです。	↑天井の断熱材が入れ終わったらこのようにボードを張っていき、最後はクロスなどで仕上げをします。当社ではボードのビス間隔も厳しく確認し、ビスのもぐり具合やジョイントの下地材なども確認します。
壁断熱	高断熱浴槽

↑壁にも断熱材が一切入っていなかったので、写真のように断熱材を入れました。高性能断熱材はその効果の高さが証明されています。窓ガラスも断熱タイプに交換しました。	↑浴室には高断熱浴槽と換気乾燥暖房器を採用しました。これで浴室の快適性は依然とはくらべものになりません。こちらはおそらく現在の省エネ等級上位の快適性に匹敵すると思います。
施工後外壁	施工後浴室

↑こちらは浴室改装後の外観です。既存の外壁と違和感を感じない金属系サイディングを採用しました。限られたコストで最大のパフォーマンスを実現するよう努めました。	↑浴室の完成写真です。段差の解消や浴室内に手すりを設置し、そして高断熱浴槽と暖房乾燥機という性能を低価格で実現しました。勿論床の滑り難さなどの素材にも配慮しました。

設計者のコメント

今回はマラソン仲間のお宅を手掛けさせて頂きました。
そしてお客様の声では珍しくリフォームの事例をご紹介させて頂きました。
マラソンなどでお会いする際にご自宅のご事情はお伺いしておりました。
そして今回工事する数年前には屋根の修理も一部やらせて頂きました。
介護の大変さなど、いろいろ聞いていたので、今回はその解決策を見つけるのに時間はかかりませんでした。
あとは末永くこの家で快適に過ごして頂ければ、何よりも嬉しく思います。